移住者インタビュー

INTERVIEW 移住者インタビュー08

白河の‟人”に魅了され、移住を決めた若き夢見し女性

畠山 里奈さん

移住時期:2021年
年齢:20代
出身:宮城県気仙沼市
住まい:白河市内

畠山さんの経歴

 2021年に三重県の短大卒業後、6月から白河に移住した畠山さん。
 「ゲストハウス Blanc(ブラン)(※1)」や「コミュニティ・カフェEMANON(エマノン)」に関わりながら白河での暮らしをスタートさせました。白河の生活にも慣れ、現在は様々な人と交流しながらカフェのような空間をつくりたいという夢に向かって充実した日々を送っています。

※1 白河駅から徒歩1分のビルの3階をリノベーションしたゲストハウス

白河を知るきっかけは何ですか?

 短大在学中に友人の誘いでEMANONに訪ねたのがきっかけです。
 その友人は「いつか、高校生が主体となれるようなカフェをつくりたい」と考えており、「目標としたいカフェ(コミュニティ・カフェEMANON)が福島にあるからよかったら一緒に行かない?」と誘ってくれ、わたし自身そのカフェにとても興味を持ち一緒に訪ねることにしました。

初めてEMANONを訪れた際に撮影

初めて白河に来た時の印象はどうでしたか?

 はじめて来た土地なのに、懐かしさや安心感を感じました。
 こう思えるのには、EMANONで感じたあったかい雰囲気もそうだし、ひとつ印象的な出来事があって。
 レンタカーで白河市内を回っていたときに、通りすがりの地域の人が車の県外ナンバーを見て、「遠くからきてくださったんですね」と話しかけてくれて、市内の観光地についても教えてくださったんです。これはEMANONを訪ねる直前にあったことなのですが、すこしソワソワと緊張していた気持ちがほぐれたのを覚えています。

 馴染みのないはじめての土地で こういう方と出会えたことが、「白河っていいまちだな」と思えるいちばんの理由になっています。
 その後、EMANONやBlancにも行って、やっぱり素敵なまちだな、またここに来たい!と思いました。

 また来たいとは思ったものの、まさか自分が移住を決めてまた来ることになるとは思ってもいませんでしたが(笑)

白河での生活で困ったことはありますか?

 特にありませんが強いて言えば、ラーメン屋さん(※2)の閉店時間が早いことかもしれません。それが白河らしさかもしれませんが、夜遅くまで開いているラーメン屋さんが少ないのは、ちょっと惜しいかなと思います。
 あともう一つ、仕方のないことですが、海がちょっと遠いことですね。わたしの地元が海のまちなので、たまに海が恋しくなります。

※2 市内には100店を超える店があると言われています。

畠山さんの好きなラーメン店

ラーメンの話が出ましたが、ラーメンの他に印象に残っている食べ物はありますか?

 印象に残っている食べ物といえば、「トマト」ですね。
 わたしはトマトが苦手でずっと食べられなかったのですが、白河に来て間もないときに、知り合いが白河の農園でいただいたトマトを料理してくれたので、せっかくだから食べてみよう!と口にしたら、本当においしくて嫌いだったトマトが食べられるようになりました。いま思い返してみても、ほんとうに驚きです(笑)
 食べ物って料理の腕も大事だけど、食材も大事で。苦手なものまで食べられるようになるほどの白河の美味しい食材に感動しました。

白河は畠山さんにとってどんな場所になっていますか?

 白河は、「自分のペースで楽しんだり、何かに打ち込めたりできる場所」になりつつあります。
 実際に暮らしてみた感想は?というところで「自分の気分に合わせて行き先を選択できる楽しさがある」というのがまさにそうで、綺麗な景色を見たいなと思ったらふらっとドライブしてみたり、休みたいときには温泉に行くとか。カフェ好きの聖地といわれる栃木の那須まで近いこともありがたいですよね。那須もいいところなので、ふだん生活していて飽きることが全くなくおもしろいです。

 そして、興味のあることや、やってみたいことを「やってみたい!」と話せる場所があって、聞いてくれるひとがいるということです。
 これは、1年ほど生活してうまれた地域との関係性かもしれませんが、地元の人たちは地域を盛り上げようとしているし、そんな白河に興味をもった外の人も来てくれるし、どんどん刺激的な場所になっているなあと。

 最近の話でいうと、カフェに興味があるんですって以前お話しした方から、「今度コーヒーの出店するんだけど、一緒にやらない?」とお声がけいただいて、カフェではないけど、それに近いことが実現できたんです!
コーヒー出店で、まちの人と関わるのやっぱりうれしいなとか、自分の将来のことをもっと深く考えられる時間にもなったりとか、ありがたい時間になりました。

コーヒー出店時の一枚

白河に来て新たに叶えたい夢などはできましたか?

 白河に来るときに漠然とあった夢が、「いつか、カフェみたいなあったかい空間をつくりたい」という、ふわふわとした思いがありました。
 でも、白河でいろんな人と交流するなかで「こんな生き方もあるんだ」って思えることが増えてきて、「思いがあればなんでもできる」っていう実感をもてました。ありがたいことです。
 この実感があるからこそ、夢の叶え方にもいろいろな手段があると感じているので、まだ具体的にここで話せるほど思いをまとめきれていないのが正直なところです。

 新たにできた夢としては、この大きな福島県を、もっと自分の足でまわって味わいたい!ということです。ひとの手があまり入っていない自然のままの場所も数多くあるので、時間をかけてじっくり見て回りたいです。美味しい食材にももっと出会いに行きたいと思っています!時間足りない(笑)

移住を検討している方になにかアドバイスはありますか?

 移住をご検討されているのであれば、一度白河へきて、市内を散策したりまちの人にお話を聞いてみるとおもしろいですよ。夜は、ホテルでのんびり過ごすのもいいけど、白河駅前のゲストハウスに泊まるのがおすすめ。宿泊しながら白河のことをもっと知れたり、何か素敵な出会いがあるかもしれません。

 やはり、一度足を運んでみて、そこにいる白河のひととお話をして、自分の肌に合うかどうか確かめることが大切かなって思います。
白河に興味をもったあなたと、いつかどこかでお話しできることをたのしみにしています!

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